三河ダルク(回復支援施設)体験談
体験談:Aさん
私が、三河ダルクに入所したのは今から5年前のことです。2回目の刑務所にいる時に、どうしたら早く出られるかという事ばかり考え、出所後に三河ダルクに行くと言えば早く出られると思ったからでした。
でも、止めたいという願望もありました。止めようと何度も何度も頑張りましたが無理でした。どうせ止められないだろうと、あきらめていました。だから、入所して、しばらくはミーティングで自分の事を大きく見せようとしたし、すでに失ってしまっている過去に生きていました。正直になる事もしませんでした。
でも毎日毎日、朝と夜、ミーティングを続けていくうちに先行く仲間の正直な話が私の心を動かしていきました。
体験談:Bさん
長男として生まれました。勉強は好きではないですが、学校には行くのが楽しかったです。ただ、明るいけど、さみしがりやで内向的で人見知り。小学校はすごく傷ついた経験がありましたが、相談できず自分で悩みに答えを出していました。みんなに好かれたい、嫌われたくないと思っていて、自分の気持ちに嘘をつく性格になっていました。
薬物と出会ったのは16歳の夏です。友人の勧めで大麻を使いました。断ったらどう思われるか、一回位なら大丈夫だと思いました。うまく使っていましたが、次第にコントロール出来なくなって、23歳頃に精神病院へ行きました。薬物依存症の診断を受けましたが否認をし、お酒と市販薬と危険ドラックに切り替えましたが、仕事が出来なくなりました。
29歳でダルクに繋がりました。
体験談:Cさん
初めて薬物と出会ったのは高校2年生の夏休み、友人宅でいつも通りお酒を飲みながら遊んでいる時でした。「使ってみる?」仲の良かった友人からの突然の誘いでした。嫌われたくない思いが勝って断る勇気もなく、自分の手に薬を持って使うことを選びました。その時今まで抱いていた薬物への恐怖心は薬物による快感と共に吹き飛びました。「ずっと使うつもりは無い」と自分に言い聞かせながら2回が3回になり、毎月が毎週毎日になり使用頻度と量と薬種(大麻、コカイン、LSD、アルコールなど)が増えていく一方になりました。
大切な人が自殺してしまった悲しみも抱えていて、現実が受け入れられずに感情に蓋をしては薬で麻痺をさせて、家族友人には相談することもできずに自分で解決しようと心を閉ざしていました。
薬物依存症者の家族の体験談
体験談:Aさん
15年ほど前、まだ息子が18歳の頃です。部屋からいい香りが漂うようになりました。
ある日、紅茶の葉っぱの様なものを見つけ大麻かもと思い警察に相談に行きましたが大麻ではないということで、そのうち止めるだろうと軽く考えていました。
しばらくし、それが脱法ハーブと呼ばれるもので事故や事件が毎日のようにニュースで流れ、私たちの対応も変わっていきました。
始めは友達数人と使っていましたが、友達も離れ最後は一人になり呂律も回らず何を話しているのか分からない、白目は黄色く目つきはギラギラしていて、拒食過食を繰り返しガリガリに痩せていき直ぐにキレたり以前の息子とは別人の様になりました。