性別の違いによる影響
女性は、一般的に男性と比べて
体内の水分量が少なく、
分解できるアルコール量も少ないため、
アルコールの影響を受けやすいことが知られています。
飲酒する場合は、1日あたり
男性は純アルコール量20g程度、
女性は純アルコール量10g程度までにしましょう。
純アルコール量20gの目安
年齢の違いによる影響
20歳代の若年者は脳の発達の途中であり、
健康問題のリスクが
高まる可能性があります。
高齢者は体内の水分量の減少等で、
若い頃と同じ飲酒量でも
アルコールの影響が強く現れ、
転倒、骨折、筋肉の減少の
危険性が高まります。
体質の違いによる影響
体内の分解酵素の働きの強弱などが
個人によって大きく異なり、
顔が赤くなったり、
動悸や吐き気を引き起こす
可能性があります。
アルコール健康障害とは
アルコール依存症その他の多量飲酒、
20歳未満の飲酒、妊婦の飲酒等の
不適切な飲酒の影響による
心身の健康障害のことを言います。
アルコール依存症は
珍しくはありません
あの人の飲み方おかしいなと感じることはありませんか?
アルコールは依存性薬物のひとつで
脳の機能を破壊します。
お酒の量や飲み方がおかしくなるのは、
意志や性格の問題ではなく、
病気の症状です。
治療のためには
まわりの力が必要です
お酒の影響を受けている人は、
自分の飲み方の異常さを
感じる能力が低下します。
はじめに気づくのは家族や
仕事仲間などのまわりの人です。
気づいた人が相談機関に
相談することが大切です。
アルコールの専門治療を
勧めましょう
お酒の問題を解決するために、
問題に向き合う環境を整えましょう。
家族や仕事仲間などのまわりの人は、
冷静かつ率直に
「私はあなたのお酒の飲み方が心配だ、
治療をしてほしい」と
繰り返し働きかけてください。
自助グループへの
参加も有効
治療が始まっても、
アルコール依存症は完治はしませんが、
回復することの出来る病気です。
そのためには
断酒が不可欠とされていますが、
一人で断酒を続けるのは本当に大変です。
自助グループへの参加を応援しましょう。