愛知県依存症治療拠点機関(アルコール健康障害)啓発サイト

医療法人
成精会
刈谷病院

みんなに知ってほしい飲酒のこと

お酒の影響を受けやすい3つの要因

1

性別の違いによる影響

女性は、一般的に男性と比べて
体内の水分量が少なく、
分解できるアルコール量も少ないため、
アルコールの影響を受けやすいことが知られています。

飲酒する場合は、1日あたり
男性は純アルコール量20g程度、
女性は純アルコール量10g程度までにしましょう。

純アルコール量20gの目安

ビール中瓶1本
(500ml)
日本酒1合
(180ml)
焼酎0.6合
(約100ml)
缶チューハイ
(7%)1缶
(約350ml)
ワイン1.5杯
(約180ml)
ウイスキー
ダブル1杯
(60ml)

2

年齢の違いによる影響

20歳代の若年者は脳の発達の途中であり、
健康問題のリスク
高まる可能性があります。

高齢者は体内の水分量の減少等で、
若い頃と同じ飲酒量でも
アルコールの影響が強く現れ、
転倒、骨折、筋肉の減少
危険性が高まります。

3

体質の違いによる影響

体内の分解酵素の働きの強弱などが
個人によって大きく異なり、
顔が赤くなったり、
動悸吐き気を引き起こす
可能性があります。


アルコール健康障害とは

アルコール依存症その他の多量飲酒、
20歳未満の飲酒、妊婦の飲酒等の
不適切な飲酒の影響による
心身の健康障害のことを言います。

アルコール健康障害4つのポイント

1

アルコール依存症は
珍しくはありません

あの人の飲み方おかしいなと感じることはありませんか?
アルコールは依存性薬物のひとつで
脳の機能を破壊します。
お酒の量や飲み方がおかしくなるのは、
意志や性格の問題ではなく、
病気の症状です。

2

治療のためには
まわりの力が必要です

お酒の影響を受けている人は、
自分の飲み方の異常さを
感じる能力が低下します。
はじめに気づくのは家族や
仕事仲間などのまわりの人です。
気づいた人が相談機関
相談することが大切です。

3

アルコールの専門治療を
勧めましょう

お酒の問題を解決するために、
問題に向き合う環境を整えましょう。
家族や仕事仲間などのまわりの人は、
冷静かつ率直に
「私はあなたのお酒の飲み方が心配だ、
治療をしてほしい」と
繰り返し働きかけてください。

4

自助グループへの
参加も有効

治療が始まっても、
アルコール依存症は完治はしませんが、
回復することの出来る病気です。
そのためには
断酒が不可欠とされていますが、
一人で断酒を続けるのは本当に大変です。
自助グループへの参加を応援しましょう。

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